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夜歩く

夜歩くは、金田一耕助シリーズです。
東京MXテレビで、古谷一行主演のドラマの再放送をやっていたので、読み返したんだけど。
えーと、面白いです。金田一ものではお馴染みの、因縁のある旧家が出てきて、一癖も二癖もある登場人物達は、誰も彼も怪しくて…。

ただですね。
金田一ものをある程度読んでいて、ミステリについてもある程度の知識がある場合、割と簡単に犯人わかっちゃうんじゃないかな? わかるまではいかなくても、多分そうだろうな、くらいは。
尤も、犯人の目星がついても十分楽しめます。
最後にすっきりとする、伏線も山のように張ってあるし。
逆に、あまりそういう先入観がない人は、意外な結末に「ヤラレタ」感が味わえます。

ところで、これ小説では傴僂がキーになってるんだけど、さすがにドラマでは出てこないみたい。放送時(79年)でも、さすがに問題があったのでしょうね。そもそも、傴僂やら夢遊病は遺伝なのかって、言い出したらキリがなくなるので。

割と短めだし、凝ってるし、この時代の推理小説が好きな人にはとても楽しめると思います。

横溝 正史: 夜歩く
横溝 正史: 夜歩く

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ドミノ

 当たり外れがあまりなくて、最近お気に入りの恩田陸。ドミノは、いわゆるパニックコメディ。つまり、ドタバタ劇である。登場人物が27人と1匹で、最初は誰が誰やらという感じなのだが、一人一人がきちんと描き分けられており、読み進むに従って人物の多さは気にならなくなってくる。
 これだけ大勢の人物が東京駅を中心にあちこちで脈略なく事件を起こしながら、最後は一気に大団円へ向かって収束。パニック小説のお約束とはいえ、それなりにハラハラもさせられ、見事な展開である。ただなあ。ページ数の都合もあるだろうけど、せっかくの個性的な登場人物のエピソードが少なすぎ。人となりを説明するにも、ほかの登場人物の述懐に頼ってる部分があり、実際の物語の中では大して何もしていなかったりする。その分、全体的にこじんまりまとまりすぎている印象になってるかも。全員とは言わないまでも、もう少しハチャメチャに活躍する人物がいてもよかったよなあ。個人的には、小学生のアイドル予備軍コンビにもう少し暴れてほしかった。
 よくも悪くも、安心して楽しめるコメディです。

恩田 陸: ドミノ
恩田 陸: ドミノ

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